| 出穂期の判定 |
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JA米には「水稲栽培履歴記録簿」の記帳が必要ですが,平成17年産米からは「出穂期」を記入することになりました。出穂期は品種特性の重要な指標であり,また栽培管理上も重要なのでその正確な判定法を生産者として知っておく必要があります。
稲は12〜13枚の葉を分化した後(10枚程度を抽出した後)に,日長や温度に反応して穂のもとをつくります。その時から幼穂形成期になりますが,幼穂が1ミリメートルに達したときを我々は便宜的に幼穂形成期と呼びます。この時期から平年気温条件下であれば25日後にその茎は出穂することになります。
ある圃場の「出穂期」は,全茎のうち4割から5割の茎から穂が出た日と定義されています。したがって半分の茎は穂が出ていない状態です。また,全茎が出穂し始めてからし終わるまでの速さを示すために,出穂期の前に「出穂始(しゅっすいはじめ) 」が,出穂期の後に「穂揃期(ほぞろいき) 」が各々設定されています。出穂始は穂が出た茎を最初に見つけた日です。穂揃期は8割から9割の茎から穂が出た日です。出穂始から出穂期まで、出穂期から穂揃期までの各々の日数は気象条件にもよりますが両方とも通常は2〜3日を要します。正確な判定のためには,出穂始の前から圃場をていねいに毎日観察する必要があります。そのようにして毎日観察を続けると,出穂期の個人による判定の違いはほとんどありません。
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平坦部のひとめぼれ等中生品種の出穂期は,本年は8月7日頃と予測(宮城県米づくり推進本部情報 7月8日予測)されています。この日を基準として他の品種の出穂期を予測すると下表のようになります。出穂期は移植時期や気象条件によって動きますが,品種間の序列は安定していることから品種識別の重要な要素になっています。
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また,成熟期に到達する日は出穂期以後の毎日の積算温度から推定できるので,出穂期はその起算日としても重要です。水管理の上では出穂期前後は最も水を吸収する時期なので,穂揃期後までたっぷり水を供給する必要があります。さらに出穂期は病害虫防除のためのタイミングを判定する重要な指標にもなります。
このように,出穂期は,品種識別上,栽培管理上で最も重要な指標なので,正確な判定法を十分に習熟しておきましょう。
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